【大相撲春場所千秋楽】え~変化ぁ!?白鵬、記録更新36度目Vも大ブーイング
大相撲春場所千秋楽(27日、エディオンアリーナ大阪、観衆=7378)横綱対決の結びの一番は、白鵬(31)が日馬富士(31)を注文相撲で突き落とし、14勝1敗で4場所ぶり36度目の優勝を果たした。自身の持つ歴代最多優勝記録を更新したが、立ち合いの変化に場内からは大ブーイングと罵声(ばせい)が飛び交った。取組後の優勝インタビューでは複雑な感情が絡み合い、涙を流して絶句。異例の謝罪も口にした。
水を打ったような静寂が、罵声とため息で破られる。36度目の優勝を決める結びの一番。気も伝わらなければ、熱もない。わずか1秒1。懸賞を受け取る白鵬の表情は、かたくなる。
「勝ったらなんでもええんか!」。土俵下で行われた優勝インタビュー。拍手よりも、痛烈なやじが白鵬の背中に浴びせられた。「ああいう変化で決まるとは思わなかった。本当に申し訳ないと思う」。あふれる涙で数秒間、絶句した。
稀勢の里が2敗を守り、星を落とせば優勝決定戦へもつれ込む。かたずを飲む観衆の前で、白鵬が立ち合いで変化した。右手を日馬富士の顔の前に突き出し、左へ大きく体を開く。目標を失った相手は何もできずに土俵下へ飛び出した。
横綱の気概を捨ててまで、抱きたかった36度目の賜杯。「36」という数字に、かねてから強いこだわりがあった。母国モンゴル相撲の元横綱、父・ムンフバトさんは年に1度の国民的行事「ナーダム」のモンゴル相撲で6度も優勝した偉大な英雄。年6場所開催される大相撲に置きかえれば、36は6年分の優勝回数にあたるからだ。
「おやじと並んだこともあるし、やじとか、そのあたりが重なって…」。痛烈なやじが、異例の謝罪と涙につながった。4日目には、土俵を割って力を抜いた隠岐の海に駄目を押して、土俵の下へ吹っ飛ばした。8日目は嘉風に強烈なかち上げから、激しい張り手を繰り出す手荒い攻撃で鼻から大量に出血させた。このとき、今場所2度目の駄目を押し、土俵下の審判長に骨折の重傷を負わせている。
3場所連続して優勝から遠ざかって迎えた今場所。白鵬は平成19年名古屋場所で横綱に昇進して以来、4場所連続して賜杯を逸したことがない。初日に黒星を喫し「優勝ってこんなに大変だったのか。(初日黒星が)いい薬になった」。
この15日間、少しだけかわったことがある。場所中、稽古まわしを約20センチも切って調整していたのだ。それだけ腹回りが細くなった。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)によれば「こんなことは初めてじゃないか」。痩せる思いをしながら土俵をつとめ、たどりついた賜杯。危険な行為とよもやの変化に、紙一重の執念と焦りが透けた。
引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160328-00000500-sanspo-spo
スポンサー リンク
関連記事
-
村田諒太が2回KO勝ち 年内世界王座挑戦へ大前進
<プロボクシング:ノンタイトル10回戦>◇30日◇中国・上海オリエンタルスポーツセンター W
-
関東第一オコエ9回V弾
ナイジェリア人の父を持つドラフト上位候補、関東第一(東東京)オコエ瑠偉外野手(3年)が、劇的な決勝2
-
【2段モーション】専大松戸・原のフォームを審判が指摘
「全国高校野球・1回戦、花巻東4-2専大松戸」(7日、甲子園) ドラフト候補対決は予想外の結
-
【驚愕】ドラフトで下位指名され大活躍した選手 5選
https://youtu.be/FYHILzwqozM
-
村田諒太が世界へ加速 プロ10戦目4回TKO勝利
<プロボクシング:WBCノンタイトル10回戦>◇14日◇中国・香港 【香港=奥山将志】WBC
-
桐生 ついに出た日本人初9秒台!世陸落選の男が歴史的快挙
◇陸上・日本学生対校選手権第2日(2017年9月9日 福井県営陸上競技場) 男子100メート
-
【ストロベリームーン】いつ観れる?
https://youtu.be/AnMlbnuPcVM
-
【U-18W杯】日本、1点及ばず初優勝逃す 米国が大会3連覇
● 日本代表 1 - 2 米国代表 ○ <U-18 W杯決勝・甲子園> 第27回U-18ワ
-
メッシのPKは相手への侮辱?それとも天才の技?
バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(28)が、14日のセルタ戦で見せたプレーが、インタ
-
シャラポワが薬物検査で陽性、「大きな過ち犯した」
女子テニスの元世界ランク1位、マリア・シャラポワ(28、ロシア)は7日、ロサンゼルスで記者会見を開き
-
香川真司QBK炸裂 絶好機を逃しいら立つ
【前半43分 日本】 岡崎のポストプレーから武藤がエリア内へ抜け出す。 深くえぐってからファー
-
コパノリッキー連覇!これぞ武マジック/かしわ記念
<かしわ記念>◇5日=船橋◇統一G1◇ダート1600メート◇4歳上◇出走10頭 これぞユタカ
-
広島・黒田、引退会見「満足できる野球人生だった」
今季限りで現役を引退した広島の黒田博樹投手(41)が4日、広島市のマツダスタジアムで記者会見を行っ
-
燕・山田、史上9人目「トリプルスリー」確実!チームは虎と0・5差
(セ・リーグ、ヤクルト6-0広島、21回戦、ヤクルト11勝10敗、6日、神宮)ヤクルト・山田哲人内野
-
陽岱鋼、涙のFA宣言「戦力構想に入ってないと感じた」
涙の決別宣言――。日本ハムの陽岱鋼外野手(29)が7日、札幌市内の球団事務所で会見を行い、今季取得
-
【超レア】マスターズ初の偉業 16Hで1日3人がホールインワン達成
80年のマスターズの歴史で初の偉業だ。 16番パー3(170ヤード)でエースが1日に3人も