ナポリ対ミランはドローで痛み分け　フル出場本田が同点弾を演出

２２日に行われたセリエA第２６節、ナポリ対ミランの一戦は、１－１のドローに終わった。MF本田圭佑は先発フル出場し、同点弾をお膳立てしている。

前節で天王山を落とし、公式戦２連敗中のナポリだが、今節ユヴェントスが引き分けたため、勝てば首位奪還という大事な一戦にベストメンバーで臨んだ。一方、ミランは体調不良で練習欠席があったロマニョーリがベンチスタート。サパタが代役を務め、中盤にクツカが復帰した。

ナポリは立ち上がりからミラン陣内で試合を展開。得意の左サイドを中心とした攻撃で、ミランゴールに近づいていく。だが、しっかりとラインを保つミランのブロックを崩しきることができない。

インシーニェやイグアインらのミドルシュートや、３５分にはイグアインの鋭いクロスにカジェホンが合わせるなど、惜しい場面をつくったが、ミランDFのブロックもあって枠に飛ばない。

だが、押し込むナポリは３９分に均衡を破る。得意の左４５度の位置でボールを持ったインシーニェが右足を振り抜くと、ボールはアバーテに当たってコースが変わり、ドンナルンマの逆をついてファーサイドのネットを揺らした。

ナポリの攻撃をしのいでいたなかで失点したミランだが、前半のうちに振り出しに戻す。４４分、右サイドから本田が左足で鋭いクロスを入れると、クリバリの頭に当たったボールはファーサイドへ。ボナヴェントゥーラがこれをダイレクトで叩き込んだ。

枠内１本、枠外１本のシュートで１ゴールを挙げたミランに対し、枠内外あわせて１０本のシュートを放ちながら追いつかれた形のナポリは、後半も攻めながら得点に至らず。６３分にはカジェホンの鋭いクロスがイグアインに向かうが、ドンナルンマに阻まれる。

サッリ監督は６５分、カジェホンを下げてメルテンスを投入。そのメルテンスは２分後、右からの折り返しに合わせるが、シュートがポストに嫌われてしまう。苛立ちからか、７４分には抗議したサッリ監督が退席処分となった。

８２分にイグアインのボレー、８５分にニアンのシュート、８９分に本田のミドルシュート、アディショナルタイムにはエル・カドゥリのチャンスと、両軍が終盤にそれぞれ惜しい場面をつくったが、ともに勝ち越しに至らない。

結局、後半はスコアが動かず、両者が勝ち点１を分け合う形に。ミランは公式戦１０試合無敗となったが、欧州カップ戦出場権を争うライバルたちとの勝ち点差が開いた。公式戦３試合白星なしのナポリは、首位浮上がかなわなかった。

引用元：http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160223-00000036-goal-socc