【久保建英】14歳久保が圧巻のプレミアデビュー、1ゴール1アシストでFC東京U-18に大勝呼び込む
いきなり、魅せた。後半に途中出場で高校年代最高峰の舞台に「飛び級」デビューを果たした中学3年生の久保建英(FC東京U-18)が、出場からわずか5分後に直接FKで勝ち越しゴールを決めた。
4月23日、サッカーのユース年代最高峰リーグ、高円宮杯U-18プレミアリーグEAST(以下、プレミアリーグ)第3節第1日が行われ、FC東京U-18は、5-2で大宮アルディージャユースに大勝した。
3学年の差を物ともしない圧巻のパフォーマンスだった。久保は1-1の同点で迎えた後半25分、最前線に投入された。その5分後に右MF生地慶充がペナルティーエリアのすぐ手前で倒されてFKを獲得すると、キッカーを託された久保は得意の左足を一閃。ボールは鮮やかに壁を越えてゴールネットを揺らした。
キッカーはベンチからの指示ではなく、選手間で決められた。久保と同じく左足を得意とする生地は普段、セットプレーのキッカーを務めているが「僕は味方に合わせる方が得意。直接ゴールを狙う場合は、建英がうまい。得点感覚の部分では見習おうとしているくらい」と練習から実力を示していた久保にFKのキッカーを託した経緯を明かした。
久保は中学3年生だが、U-18チームに所属している。その実力は3学年上の高校3年生も素直に認めている。久保が注目を集め始めたのは、川崎フロンターレU-10に所属していた2011年。10歳でスペインの名門バルセロナの育成組織にスカウトされ海を渡った。しかし、バルセロナが外国人選手獲得に関する問題でFIFA(国際サッカー連盟)から罰則を受けたため、公式戦の出場機会を得られなくなり、昨年春に帰国してFC東京U-15むさしへ籍を移した。
帰国後は、昨年7月の日本クラブユースサッカー選手権U-15準優勝に貢献。個人としても年代別の日本代表に選出されて活躍。今年1月に行われた東京都クラブユースサッカーU-17選手権ではU-18チームの一員として試合に出場している。
さらに、2学年上が最上級生となるU-17日本代表にも招集されており、高校生との対戦実績は十分。プレミアリーグデビューは時間の問題と見られていたが、第2節までは右足首の捻挫の影響もあり、ベンチ入りはできなかった。それでも、U-18の最高峰でデビュー早々に結果を残した。
久保はバルセロナから帰国後、過度の取材にさらされる可能性を避けるため、クラブの意向で取材対応が制限されており、この日も応対はなかった。佐藤一樹監督は「途中から入った選手がしっかりと役割を果たしてくれた。建英が特別にどうという話ではなく、彼も今日躍動できなければ、他の選手がどんどん(試合に)出る。(チームを)活性化していくメンバーの一人。FKにしても、普段のトレーニングから自分の持ち味を精いっぱい出す努力をしているのを上級生が見ているから(キッカーになったの)だと思う」と久保の日ごろからの成果を認める一方、特別視せずに指導にあたっていることを強調した。
試合は、久保の勝ち越しゴールで勢いに乗ったFC東京U-18が5-2で快勝。久保はゴールを挙げただけでなく、4点目をアシストするなど活躍を見せた。今季からU-23を新設したFC東京では、育成年代の突き上げが期待されているが、U-18チームに飛び級昇格の久保が早くも期待に応える形となった。
引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160423-00000100-spnavi-spo
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